今年は昨年以上にネットがコモディティ化していくと思う。何を今更と言われるかもしれないけど、IT系に勤めているひとほど気がついてない。僕も昨年まであんまり理解できないでいたけど、同僚に言われて、なんとなく気がついてきた。
ここで言うコモディティ化とは、従来のネット世界のセオリーが通用しなくなってくるという事。今までは、IT系を賢く使える人たち「だけ」のネットだったので、作る人たちだけの感覚でサービスがヒットしてきた。iPhoneが象徴されるように、ITに詳しい人たちだけが勲章のように持ったり、利用するサービスが未だに多い。Twitterはこれだけはやってきていても、なお今ネットに精通している人たちばかりで、ある意味心地よい世界が形成されている。
mixiの時もそうだけど、TwitterやiPhoneが今年、ITに近くない人まで普及し始めると、今までヒットしていたアプリやサービスとはまた違った視点で流行が形成される。いままでのITマニア連中だけで作り出してきた文化とは違うものが生まれてくる。「スマートで情報を端的に得られる、そして見た目もきれい」というのが、ITマニアには受け入れられやすい。GoogleやAmazonがいい例。でもITマニアな人ではない普通の人からしてみれば、Yahooやら楽天やらごちゃごちゃしたサービスでも、中身が充実していたり、便利で役に立てば受け入れられる。それはあくまでも日本的な視点かもしれないが。ある意味、純粋なネット屋さんには苦手は分野なはず。自分たちの価値観ではないから。
一昨年/昨年までにIT業界で流行ったこれらのサービスがコモディティ化する、それはネット屋さんがまた自分たちの居心地のいい次のサービスを考え始めるタイミングでもある。既に始まっているであろうアメリカのネットサービスを真似て事業化するといった、日本のネット企業の習慣から脱出して、この機会に自分たちで考えないといつまでも変わらない。もうすぐ、ITマニアには受けずに、一般的な人たちだけがおもしろがるネットサービスとか出てきてもいいんじゃないかと思う。2010年がそんな日本発のサービスの誕生年となりますように。
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