Multivariate Analysis

大学3・4年のゼミで勉強していたものが、Multivariate Analysis つまり多変量分析だ。なんか毎週英語の論文を読まされながら、理論からしっかりと考えてデータ分析して、仮説を検証していくようなゼミだった。大学のゼミでよくありがちな統計手法を主軸にしてしまうゼミとは異なってたところがポイントだ。

ゼミの先生は、90年代にアメリカでDr.を取ってきた方だったので、アメリカでビジネスに多変量分析が使われ始めていることをよく聞かされていた。それがちょうど2002/2003年頃。僕もそこに非常に可能性を感じていたものの、残念ながらその道を突き進んで行く自信がどこかなかった。ビジネスで利用されるのかという半信半疑のまま、システム屋として就職して、媒体社に転職してみたりと、紆余曲折をしてきた。

システムや技術を導入することを主眼とせずに、ビジネスでいかに情報を活用していくのかとか、広告主や読者がどんなことを求めているのかなど、それぞれの仕事において当たり前ではあるけれど、経験しなければ理解できない視点をいろいろな人に教えてもらいながら、社会人として経験を積んできたところでもある。

システム屋に就職したり、媒体社に転職した時には、目の前に見えている確実な仕事のみを選択肢として考えてきた。他人が確立したビジネスモデルの上で学ぶというような感じだろうか。ただ、今の仕事は正直まったく異なって、みんなかが可能性を認識しているものの、確立されていないビジネスだ。具体的には、蓄積された情報とプラスこれから蓄積する情報を、Multivariate Analysis して広告の商品として実現していくのかがテーマになっている。

ここに来て、一周して戻ってきた感じがある。自分なりには情報とシステムとWebっていう一本のテーマで大学のころから進んできたつもりがあるので、当然だとは思っているけど、あまりにもすべてがくっつき過ぎて不思議な感じがしている。なにより、確立していない仕事を進めなきゃ行けないという、不安も正直大きい。ただ、失敗しても死ぬ訳でもないので、成功する方法を真剣に考えてみたいなとも思ってる。数年後どんな風になってるのか楽しみなところでもあるし。

さまざまな人の人生をMultivariate Analysis した時に、どんな分析手法でも自分の人生は異常値としてしか扱われない形になっていれば、いいなと思う。

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