以前からβ版が出ていたから、先週のAdobe MAX 2011で改めてという感じではあったのですが、Flash Player 11が発表されていました。
http://www.adobe.com/products/flashplayer.html
メジャーバージョンがころころ変わっても何が変化したのかよくわからなくなっているFireFox(いろいろ発表されているのかも知れませんが)に比べて、3年ぶりとなるFlash Playerのバージョンアップについてはかなり大きなものが多かったように思えます。といっても、3Dについては以前からある程度できていたし、64ビット版になったからなに?という人も多いかとは思いますが、個人的にはいままでのFlash Playerと同じ事をやるのであれば、よりも格段にパフォーマンスがよくなっている、逆に言えば、いままでは再生環境の事を考えるとこの程度のエフェクトや処理ぐらいが限界と思っていたものが、その1、2段階上のものを作れるようになったと感じています。
HTML5やWebGLといった企業が作ったものではない規格が美学というような雰囲気のある業界になっていますが、個人的には企業だからこそちゃんとロードマップに乗っ取って進化しているというような気がしてなりません。HTML4からHTML5の策定に時間がかかっている間にFlashがその間を支えてきて、さらに今後もより進んだ進化をして共通規格の検討材料になっていくんじゃないかと改めて感じています。
技術に踊らされるのではなくて、何を伝えたいのか、何を表現したいのかが重要というのは前提とはなりますが、新しく表現できる事が広がってくる事でよりインタラクティブなものを作ってみたくなるというわくわく感がFlashの新しいプレイヤーが出るたびの楽しみだなと再認識できました。